ダイエットにはタンパク質（protein）、脂質（fat）、炭水化物（carbo）の
三大栄養素（PFC）のバランスが大切だということは以前のダイエットコラムで書かせて頂いております。
https://www.the-easiest.com/column/1761/
現在のダイエットでは低脂質か低炭水化物を推奨されています。
https://www.the-easiest.com/column/2144/
https://www.the-easiest.com/column/2173/
ということは脂質も炭水化物もカットしてタンパク質だけ摂っていれば
良いのではないかと考えてしまう方もいるかと思います。
しかし、栄養バランスの偏りや過剰摂取は大変危険です。
今回はタンパク質の過剰摂取、栄養の偏りについて説明させて頂きます。
タンパク質の過剰摂取による危険
タンパク質は運動していない方も体重1㎏あたり1gの摂取、
筋肉を付けたい方やトレーニングをしている方は体重1㎏あたり2gほどの摂取を勧められています。
タンパク質は骨、筋肉など体を作る大切な栄養です。
そんなタンパク質であってもやはり摂りすぎは危険です。
タンパク質を過剰摂取した場合には消化しきれずに分解されないまま、大腸に行ってしまいます。
そうすると、タンパク質は腸内の悪玉菌のエサとなって腸内環境の悪化の原因になります。
腸内環境の悪化で体内でアンモニアなどの腐敗産物が生まれて腸のバリア機能を壊すこともあります。
タンパク質の消化吸収には肝臓、腎臓に負担があって、タンパク質の摂りすぎは内臓疲労の原因になります。
タンパク質の一回あたりの摂取量の目安は？
例えば、体重60kgで1日120gの摂取を目標とすると1回で120gを摂取してしまうと
120gのタンパク質は消化しきれずに大腸まで行ってしまいます。
※1回に120gのタンパク質摂取はかなり現実的ではありません。
タンパク質をしっかりと消化できるようにするには除脂肪体重×0.7gと言われています。
体重60㎏ 体脂肪率20％であれば、除脂肪体重は48㎏ですから、
48㎏×0.7gなので1回あたりのタンパク質摂取量の目安は33.6gとなります。
栄養の偏りによる危険
低糖質、低脂質ダイエットを知って脂質、炭水化物を両方ともカットして、
タンパク質の摂取のみとしてしまう方もたまにいらっしゃいます。
「ダイエット始めました！朝は少量のオートミール、昼はプロテイン、夜はサラダチキンです！」
こんな食生活はすぐに痩せますが、脂肪は落ちづらく筋肉を失いやすいです。
痩せはするけど、リバウンドしやすい体、健康を失いやすいので、オススメしません。
糖質は体のエネルギーに、脂質は体内ホルモンや細胞膜の形成と体のエネルギーとなる役割があります。
この二つを摂取せずにタンパク質の摂取のみにすると体内でエネルギーが足りずに
筋肉を分解してエネルギーを得ようと体が働き出します。
ダイエットでも健康のためでも筋肉は体を動かすために、
消費カロリーの高い痩せやすい体になるためになるべく失いたくないものです。
タンパク質の摂取のみにして栄養が偏ってしまうのも危険です。
ダイエットを決心した場合の食事でも、タンパク質は適量しっかりと脂質か糖質のどちらか減らすことです。
それでカロリーが足りなければ脂質を減らしているならば糖質でカロリーを補う、
糖質を減らしているのであれば脂質でカロリーを補うことが必要です。
まとめ
食生活はダイエットを考えている場合でもそうでない場合でも過剰摂取に気を付けてバランス良く食べることです。
最近、肥満や色々な病気の原因になると悪者のイメージが強い炭水化物（糖質）ですが、
たった1gの糖質でそのような悪影響が出ることはありません。
現代人は運動量が減っているけど、糖質の摂取量が多いために肥満などの原因になっているのでしょう。
タンパク質も同様に摂りすぎると危険があるかもしれないということは忘れないでください。
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